高台寺
社寺仏閣2016.10.12 UP
高台寺の梵鐘が高台寺の梵鐘が約400年ぶりに新調され、撞(つ)き初め式が行われました。
高台寺の大みそかの除夜の鐘は、この新しい鐘の音が東山に響き渡ったことでしょう。(わたくしは仕事で聞きに行けませんでしたが...)
それまでの梵鐘(重文)は、慶長11(1606)年の創建時からのもので、劣化が進み音の響きが
悪くなっていたとのことです。それにしてもずいぶん長持ちするものですねぇ。
新しい梵鐘は、高さ約2メートル、直径約1.2メートル、重さ約2トン。富山県高岡市の老子製作所の
製造。やっぱりこういうものをつくる会社はネーミングが違う。ロウシ とは大きくでたな。
アニョ! 老子 と書いて オイゴ と読む、経営者の名前だそうです。
頼まれてはいませんが、この老子製作所のことを少しご紹介します。200年を超える歴史があり、全国のお寺の梵鐘のシェア70%の実績(これまで大小の鐘を合わせると累計で2万口を製造)。
京都では西本願寺や三十三間堂にも梵鐘を納入されているとのこと。
みなさん梵鐘の数え方はご存知ですか。
老子製作所におたずねしたところ、「口」と書いて「コ」と数えるとのことです。または「鐘」を
書いて「ショウ」とも数えているとのことでした。
高台寺に伺いますと、この新しい梵鐘は除夜の鐘を響かせてからは今は撞いていないとのことです。
後々いい響きとなるためには、しばらくおいておくのがよいのだそうです。
老子製作所の方も、「そうですね、1年くらいねかせて(休ませて)なじませておくのがよいですね。」
と言われていました。なるほど、そういうものなのですね。
お正月です。
「正月」と書いて「ショウガツ」と読む。「セイゲツ」とは普通誰も読まない。なぁ?んでか?
日本の漢字音は、字によっては3つの読み方があります。
1。呉音 「正 ショウ」も「月 ガツ」もどちらも呉音。平家物語の「祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり」の「行」の字を「ギョウ」と読むのは呉音。
2。「行」の字を「コウ」と読むと 漢音。
3。「行」の字を「アン」と読むと 唐音(宋音)。行脚、行灯など。
仏教に関係する語は呉音で読むものが一般的のようです。なぁ?んでか?
お寺の鐘は「ゴォ?ン』と鳴るから ー と覚えてください。
(でもこれはよそに行って言わないでください)
山門をくぐって右側に鐘楼があります。
鐘楼がある位置、この図の左下側です。
鐘楼
梵鐘です。表面には高台寺の由来や、新調された経緯が漢文で刻まれているのだそうです。
高台寺より京都タワーを望む。タワーの左側奥の方向に京都プラザホテルはありますが見えてはいません。
ー戦国・姫君と武将たちーと題して、京の冬の旅 非公開文化財特別公開がされます。高台寺では、豊臣秀吉ゆかりの文化財の公開。秀吉の正室 北政所が余生を過ごした
終焉の地 高台寺 圓徳院での特別展などがあります。
また、京都プラザホテルから徒歩約5分の 東寺 でも 三代将軍徳川家光によって再建された五重塔の初層内部など、見所が多くあります。
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